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納沙布岬(横死七十一人之墓)
- 歴史・文化
アイヌと和人の衝突を記し、71人の命を供養する歴史の碑
「横死七十一人の墓」は、1812年(文化9年)に建立された供養碑で、現在は納沙布岬の傍らに建てられています。碑には「文化九年歳在壬申四月建之」と刻まれており、その年の4月に建てられたことがわかります。裏面の碑文には、寛政元年(1789年)にこの地でアイヌと和人の間で起きた衝突により、侍や漁民71人が命を落とした出来事が記され、その供養のために建てられたことがわかります。
この出来事は、当時の交易や漁業をめぐる摩擦の中で生まれた悲劇であり、異なる文化が出会い、時に衝突した歴史の一端を示しています。鮭を中心に人々の営みと交流、そして葛藤を繰り返しながら築かれてきた「鮭の聖地ものがたり」と深く関わる史跡であり、日本遺産を構成する文化財のひとつとなっています。
ノツカマップイチャルパ
「イチャルパ」とは、アイヌ語で「供養祭」を意味します。根室半島のノッカマップでは、1974年から毎年9月末に、寛政元年(1789年)のクナシリ・メナシの戦いで亡くなったアイヌ37人と和人71人を慰霊する祭事が行われています。
当日は祈り(カムイノミ)がささげられ、海へ酒や食べ物を供え、歌や踊りで霊を慰めます。民族を超えて歴史を共有し、平和を願う場として受け継がれています。

- キーワード
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- #日本遺産「鮭の聖地」の物語
- #碑・モニュメント
スポット基本情報
納沙布岬(横死七十一人之墓) のさっぷみさき(おうし しちじゅういちにん の はか)
- 住所
- 〒087-0165 北海道根室市納沙布36−6 [MAP]
- ホームページ
- 日本遺産
https://www.heritage-of-salmon.com/
- 駐車場
- 望郷の岬公園駐車場(無料)
台数:約70台の収容スペースあり
- 入場料
- 無料
- アクセス
- 納沙布岬バス停から徒歩約3分