根室の第九 交響組曲「北国讃歌」
- 歴史・文化
北国の哀愁と自然に対する人々の強い意志がテーマの根室の第九
年末と言えばベートベンの第九が定番で日本中で演奏されます。しかし、根室の年末は、第九ではありません。昭和43年、根室市の開基100年を記念して故飯田三郎作詩・作曲、故田塚源太郎作詩により創られた、交響組曲「北国讃歌」、この交響組曲が、このまちの音楽活動の一年を締めくくります。
毎年11月の第3土曜日が文化祭音楽大会。その大トリは交響組曲「北国讃歌」、根室市内の管弦楽サークル、声楽・合唱団のメンバーそして市民有志がステージに立ちます。
北国の哀愁と自然に対する人々の強い意志がテーマ、試練に耐える自信と郷土愛を高らかに謳う5楽章からなる作品です。



歌詩
第一楽章 序曲
粉雪吹き荒れて 北国の海は今日も暗く
夜明けの空に 祈り込めてふるさとの歌を
第二楽章 集い
エンヤサ エンヤサ エンヤサ エンヤサ ホイ ホイ
氷流れてみなとがあいて かもめ船頭さんについてった ホイホイ
ガスの晴れ間のやん衆の声に ハマナスほんのり紅さした ホイホイ
第三楽章 霧に寄せるハミング
霧が降る心のなかに 霧が降る 降る
霧が降る吐息にゆれて 霧が降る 降る
第四楽章 テシロップ
テシロップ テシロップ テシロップ テシロップ
しばれる しばれる まちも丘も しばれる まちも丘も しばれる
テシロップ テシロップ テシロップ しばれる アーアーアー
つららが泣いたよ つららが泣いたよ
テシロップ テシロップ 風にきいたよ
第五楽章 讃歌
独 唱
七つ星きらめく空に 高らかにかがり火あげよ
潮鳴りの絶えぬ渚に 鍛えたる声も 声もとおりて ふるさとの歌を 歌を
合 唱
七星きらめく空に 高らかにかがりびあげよ
ふるさとの歌をうたおう ふるさとの歌をおうたおう
ふるさとの歌を歌を うたおう!



コメント
根室市総合文化会館
飯田三郎資料展示室
故飯田三郎氏から根室のために創られた交響組曲「北国讃歌」、この演奏の継続があって、根室の管弦楽・声楽部門が発展してきたと言っても過言ではありません。
昭和43年の初演では、チェロやビオラがなく、そのパートをギターやマンドリンで演奏。「なんでも東京と一緒である必要はない。自分達でできること、自分達で表現できることをやればいい。そこに、根室独自の文化が育つ。」、「ぼくの音楽も根室のこの独特の風土が創りだしたもの」という飯田先生の音楽論が、当時のスタイルを可能にしました。
マンドリンやギターのサークルがなくなり、吹奏楽が中心になり、弦楽のサークルが誕生し演奏者が増え、オーケストラスタイルに変わり、合唱団も4団体に増える等々「北国讃歌」が市内の音楽愛好家を一つにまとめる役割を担いつつ、根室の様々な音楽事情をずっと見続け、その時々を表現してきた交響組曲です。
ふるたの歌を高らかに謳をう!

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スポット基本情報
根室の第九 交響組曲「北国讃歌」 きたぐにさんか
- 飯田三郎資料展示室 住所
- 根室市総合文化会館
〒087-0032 北海道根室市曙町1丁目40番地 (総合文化会館内) [MAP]
- 電話番号
- 根室市総合文化会館
0153-24-3188
- ホームページ
- 根室市サイト
https://www.city.nemuro.hokkaido.jp/lifeinfo/kakuka/kyoikuiinkai/sougoubunka/1/5/1624.html
- 開館時間
- 9:00 ~ 17:00
- 休館日
- 毎週第1(月曜日)
- 駐車場
- 有り
- 入場料
- 無料