「花咲線」は、JR根室本線の釧路駅から根室駅の間につけられた愛称です。
列車は森林、湿原、海岸線を走り、車窓からは道東ならではのダイナミックな風景が楽しめます。
多くの人を魅了する「さいはての鉄路 JR花咲線」 是非一度、ご乗車下さい。
※掲載情報は2017 年11月現在の内容です。
根室駅の隣、観光インフォメーションセンター内観光案内所窓口にて
地元鉄道愛好家有志と当協会が作成した
「最東端駅 東根室到達証明書」を無料配布しております。
旅の記念に是非、お立ち寄り下さい。
※無くなり次第終了となります。あらかじめご了承下さい。
・キハ54
花咲線で主に運用されている車両。
中央の赤いラインが特徴的。
かつてはハマナスをイメージした
ピンクラインの車両もありました。
©モンキー・パンチ/TMS・NTV
・キハ54(ルパン三世ラッピングトレイン)
根室市の隣町、浜中町出身の人気漫画家
モンキー・パンチさん原作の
アニメ「ルパン三世」の
ラッピングを施したキハ54。
運行予定は以下サイトをご覧ください。
・キハ54(青・白)
2017 年1 月より冬期間限定で
網走~知床間にて運用されている
「流氷物語号」。
知床の冬をイメージした青色と白色
2 両のキハ54 ラッピングトレイン。
冬期間外は花咲線でも運用される
場合があります。
・キハ40
たまに運用される車両です。
見られると少しラッキーな気分になれます。
・キハ40(朱色)
花咲線では、ごくまれに運用される車両です。
ファンの間では「タラコ色」
と呼ばれています。
車番「777」があり、見られると幸せになれる
とファンの間でも噂されています。
・厚床駅(姉別駅から6.6km)
開業日1919(大正8)年11 月25 日
1989 年4 月まで中標津町方面へ向かう「標津線」が分岐しており構内には
「旧標津線分岐 厚床駅」と書かれた看板があり名残りが感じられます。
1989 年11 月にはバス待合所を兼ねた現在の駅舎が完成しています。
北へ約2.5km 行くと牧場レストラン「明郷 伊藤☆牧場」があります。
・初田牛駅(厚床駅から7.1km)
開業日1920(大正9)年11 月10 日
周辺は酪農地帯で駅前に民家が無いことから
ファンの間では秘境駅と呼ばれています。
・別当賀駅(初田牛駅から8.5km)
開業日1920(大正9)年11 月10 日
駅舎は廃貨車を利用したもの。
周辺には集落があり、北へ約5km 行くと景勝地「風蓮湖」があります。
・落石駅(別当賀駅から10.36km)
開業日1920(大正9)年11 月10 日
相対式2 面2線の構内。
南へ約4km 行くと景勝地「落石岬」があります。
・昆布盛駅(落石駅から4.0km)
開業日1961(昭和36)年2月1日
周辺は地名通り良質の昆布産地です。
ホームへのスロープ脇に小さな待合所があります。
南へ約500m行くと漁港を有する集落があります。
・西和田駅(昆布盛駅から4.8km)
開業日1920(大正9)年11 月10 日
駅舎は廃貨車を利用したもの。
駅名は明治期に屯田兵によって開拓された旧和田村の西部に位置すること由来しています。
・東根室駅(西和田駅から8.9km)
開業日1961(昭和36)年9 月1 日
日本(アジア)最東端の駅として有名で、多くの鉄道ファンが訪れる無人駅。
ホームは木製で非常に味わいがあり、駅舎はありません。
最東端の碑が設置され、記念撮影スポットとして最適です。
釧路方面からもう一駅乗ると終点根室駅となり、珍しい「線路の終り」を見る事ができます。
終点と合わせて巡るのがおすすめです。
※最東端の踏切は・・・「寺嶋木工場踏切」東根室駅から徒歩20 酒屋「酒泉舘」横
最東端の踏切「寺嶋木工場踏切」
東根室駅マップ
・根室駅(東根室駅から1.5km)
開業日1921(大正10)年8 月5 日
有人駅舎としては日本最東端の駅。
駅構内には「顔出しパネル」、根室駅、東根室駅の記念スタンプのほか根室駅、東根室駅の入場券切符
(各170 円)も販売されています。
また、ホーム内に「日本最東端有人の駅」看板駅構外には徒歩約3 分で(そば処八文目うら)に「根室
本線終点」の看板があります。1965 年9 月までは根室港への貨物支線があったほか、1959 年9 月まで
根室拓殖鉄道が歯舞駅まで線路を延ばしていました。
北方領土を望む景勝地「納沙布岬」までは東へ約20km。
根室駅へのJR 発着時刻に合わせて、駅横のバスターミナルより「納沙布岬行き」路線バスが運行され
ています。
【廃駅となった駅】 花咲駅(西和田駅⇔東根室駅 間に存在)
開業日1921(大正10)年8 月5 日 2016 年3 月26 日 廃駅
駅舎は廃貨車を利用したもの。
南へ1.5km 行くと花咲ガニの水揚げで有名な花咲港があります。
廃駅前日の3 月25 日には市観光協会主催による「ありがとう花咲駅感謝セレモニー」が行われました。
現在、駅舎のあった場所には「在りし日の花咲駅」という説明看板が設置されています。
・東根室駅トンネル
花咲線・根室管内では高い築堤上にある最東端の駅裏・東根室隋道上を見
上げながら通過する列車を撮影出来きます。
通称「裏東根室」。
©モンキー・パンチ/TMS・NTV
・成央橋(東根室駅⇔根室駅間)
跨線橋としては珍しい金網や柵がなく安易に撮影できるポイント!
望遠なら東根室駅に停車する列車も収めることが出来きます。
※橋からの転落には十分ご注意下さい。
・花咲港の跨線橋(西和田駅⇔東根室駅間)
森に囲まれたカーブを疾走してくる列車を眼下に撮影できるポイント。
逆側は直線で通称「花咲ストレート」
・乗馬クラブ(西和田駅⇔東根室駅間)
旧道側からは放牧されている馬や運が良ければ乗馬中の姿を通過する
列車と撮影出来るポイント
・浜松海岸駐車場(落石⇔昆布盛間)
駐車場周辺、夏には昆布を干す風景と通過列車が見られ
特有の風物詩です。
※砂利スペースは漁業者が昆布を干す場所です。立入禁止ですので、ご注意ください。
・落石 三里浜(別当賀駅⇔落石駅間)
花咲線一番のプロも認める絶景ポイントアップダウンの激しい丘陵を
20分程歩くとポイントにたどり着きます。
・厚床めがね橋(厚床駅⇔初田牛駅間)
花咲線開通時からの古いアーチ橋士幌線のアーチ橋より古くからある
遺構と言われる東厚床 市道別当賀川橋から並走しており間近に撮影
出来るポイント
©モンキー・パンチ/TMS・NTV
車窓からは道東ならではの原野、森林、海岸線などの風景が楽しめます。
落石駅では地域住民、学生達が駅舎の清掃や地域情報の掲示活動を行い、厚床駅では1 年に1 度、地域の学生が乗客に、すずらんを贈る「すずらん贈り」という行事が定例化されています。
そのほか、地元鉄道愛好家達はSNS 等情報発信、定期的な各駅舎の清掃活動、当協会と連携した花咲線利用促進事業を催すなど精力的にJR 花咲線のPR 活動が行われており
花咲線は、地元市民にも親しまれています。
<当協会主催 花咲線PR 事業>
・ありがとう花咲駅感謝セレモニー(2016 年3 月25 日実施)
・わくわく花咲く!ふれあいレールフェス2017(2017 年10 月7 日実施)
画像提供(一部):鉄道愛好家「夢空間☆花咲線の会」